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研究の扉 女性の『心』研究を巡るミニ講座

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女性にとって、下着とは、一体どのようなものなのでしょうか?

女性は、外見を演出する化粧や衣服などには、とても強いこだわりを示してきました。それは、外から見た目というものが人に対する印象を決めていたことにも関連しています。では、外からは目に見えない下着に対して、女性はどのような気持ちを抱いているのでしょうか。

おしゃれアイテムの一つである下着

グラフー1 下着全般に関する考え方
グラフー1 下着全般に関する考え方

まず、ココロスの調査結果をご覧いただきましょう。上のグラフは、下着に関する日頃の意識を聞いたものです(グラフー1)。「自分の好みに合わない下着をつけると気分がよくない」人が約8割にのぼり、「下着とは、みえなくてもこだわるべきものだと思う」人も、7割を超えています。このことから、女性は下着によって、自分の気分が少なからず左右されることが明らかになりました。「お化粧がうまくいった日は、その日一日が気分が良い」とか「服装のコーディネイトに納得がいくと、晴れやかな気分になれる」というのは、女性なら誰にでも思い当たるとですよね。これと同様のことが、下着についてもあてはまるのかもしれません。

その一方で、「肌にやさしい、天然素材であることが必要」や「下着は、おしゃれというよりも実用品だ」という人も7割いることから、機能性や快適性を求める人がいることも確かです。従来、どちらかといえば「下着」=「実用品」と考える方が主流だったのかもしれません。でも、気がつけば、店頭には様々な色、デザインの商品が並び、おしゃれアイテムの一つとしての下着が存在しています。

調査の結果をみても「下着は、集めるだけでも楽しさがある」「下着は見た目のかわいさだと思う」「下着には夢を感じる」などの項目に、4〜5割の人が該当しています。集めるだけで、何が楽しいの? 着るものなのに? と思う人もいるかもしれませんが、女性の中には「ランジェリーケースに並んだ、様々な色の下着を見ているだけでウキウキする」とか、「毎朝、占いのラッキーカラーをチェックして、それから今日の下着の色を決めるの」という声もあります。女性は、毎日の生活の中で、下着の持つ魅力や効果をわかった上で、最大限に活用しているのですね。

これは、どういうことでしょうか。女性にとって、下着は単なる実用品ではなく、自分自身の心の中で「こだわり」を感じるものなのです。女性は、外から見える化粧や衣服だけでなく「外から見えない下着」に対しても、強い「こだわり」を持っていることが明らかとなりました。ココロスは、このように「女性の心と下着」に関連する様々な研究をスタートしました。

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インナー(下着)とアウター(服)に対するイメージ

グラフー2 インナーウェア(下着)とアウターウェア(服)に関する意識
グラフー2 インナーウェア(下着)とアウターウェア(服)に関する意識

下着への強い「こだわり」があるということは、洋服、靴、バッグなどを買う時と同じ気持ちで下着を選んでいるのではないでしょうか。上のグラフは、インナー(下着)とアウター(服)に関する意見やイメージを聞いたものです(グラフー2)。この結果からは、インナーに対してもアウターと変わらぬイメージを抱いている人が多いことがわかりました。例えば、「身だしなみのひとつ」、「私をきれいにしてくれるもの」、「買うときはじっくり選ぶ」などの項目で、インナーとアウターの両方に該当する人が、全体の6割程度にのぼります。つまり、下着選びの際も、洋服と同じように、自分の好みにこだわり、納得のいく商品を選び、自分自身を演出したいと女性は感じているのです。

では、アウターに比べてインナーに対する数値が特に高い項目に注目してみましょう。すると、「自分自身のためにする」がまずあげられます。外からは見えない下着だからこそ、より「自分自身」を強く意識するということなのでしょうか。また、「リラックスできる」「ココロがいやされる」「ほっとする」というポイントも高くなっています。自身の内面により近い場所にある下着であるからこそ、「癒される」という効果を強く感じているのかもしれません。そんな下着の作用を、女性はすでに直感的にとらえていたのですね。

こうしてみると、女性の心と下着の関係は思った以上に深く、女性たちは様々な想いや気持ちを込めて下着に向き合っているようです。今回のポイントである「下着はおしゃれのひとつであり、女性は強いこだわりを持つ」は、ココロスが学識者と進める共同研究のスタート地点ともなりました。外から見えるファッションだけでなく、「見えない」下着にも自分なりの想いを寄せる女心を、さらに様々な視点から探っていきたいと思います。

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共同研究者のコメント
下着は実用品ではありながらも、実はそれだけにとどまらず、多くの女性が強いこだわりを持っていることがわかりました。インナーとアウターに対する意識において、外から見えるアウターと変わることのないこだわりをインナーに抱いている項目がいくつもみられました。下着は、基本的にはプライベートなもので、通常では他者に見せるものではありません。それであっても強いこだわりを持つことは、下着が女性たちにとって心理学的なアイテムであることを物語っているのではないでしょうか。(菅原健介)

【調査概要】

  • 調査名称:女性の心理と下着に関する意識調査
  • 調査対象:首都圏ならびに近畿圏にお住まいの18〜59歳の女性
  • サンプル数:1030
  • 調査方法:インターネット調査
  • 調査時期:2007年2月21日〜22日

関連記事は『ココロス共同研究レポートvol.1要約編』をご覧下さい


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